●掲載日:2021年12月15日
ICTサポートを展開し、宮城県仙台市に主要コンタクトセンターを置く、キューアンドエー株式会社さまは、東京、仙台、埼玉、大阪、広島、福岡に事業拠点を構えており、仙台拠点においては昨年15周年を迎えました。2021年よりご協賛いただいているベガルタ仙台のCSRパートナーへの思いなど、キューアンドエー株式会社 代表取締役社長の川田哲男さま(写真左)、同オペレーション事業本部 仙台オペレーション事業部 馬場真道さまにお話しをうかがいました。(以下敬称略)
——ベガルタ仙台とのつながりのきっかけを教えてください。
川田 私どもが仙台に拠点を出してから昨年で15周年を迎えました。約70名のスタッフから始まり、東日本大震災など大変な時期を乗り越え、今は1,000名を超えるスタッフが仙台の事業所で働いています。キューアンドエー各拠点のうち、一番成長している事業部です。この15年で成長できたのは、開設時を支えてくれた当社スタッフの頑張りもありますが、仙台をはじめとする宮城の方々にご支援いただいたおかげと改めて感じております。そこに何か恩返しをできたらと思い、地域に貢献させていただこうと考えておりました。
私は、サッカーが好きなので、ベガルタさんとの出会いをきっかけに、微力ではございますが何かお役に立てることはないかと、お話をさせていただきました。
——CSRパートナーとして、地域連携活動、震災からの復興支援活動などにご協賛いただいています。
川田 キューアンドエーという社名を世間に目立たせることよりも、地域貢献の中で何ができるかを考えました。クラブが地域で行っている活動を支援するプログラム、CSRパートナーのお話をいただき、ベガルタさんが企画される地域の少年少女へのサッカー教室などのイベントであれば、クラブにも貢献できますし、地域の子どもたちにもお役に立てるということで、我々の考え方と合致すると思いました。コロナ禍により、なかなか社会では人と人がふれあう機会が少なくなってしまいました。大人だけではなく、子どもたちもそうです。
ベガルタさんが主催する屋外でのサッカー教室は、コロナ禍が落ち着いてきた、こういう時期だからこそ価値があるものだと感じました。当社がネーミングライツを取得した「キューアンドエースタジアム みやぎ」で、先日、少年少女のサッカー教室を共に実施しました。子どもたちが元気に喜ぶ顔を見て、開催させてもらって良かったと感じています。
——ご協賛の反響はいかがですか。
川田 以前、宮城にゆかりのある方とお会いした際に、「ぜひ、ベガルタの応援をお願いします」と、まるでクラブのオーナーのようにお願いされたことがありました。一層、宮城のスポーツを通じ、熱い思いや、地域に対する愛着を感じることが増えました。みんながベガルタさんを応援していて、地域と一体化した関係ができていることをすばらしく思います。サッカーのみならず、他のスポーツ競技でも日本を代表する選手がいるようにこの地域はスポーツ選手を育むパワーがあると思うのです。キューアンドエーも微力ですが、宮城・仙台への支援を継続することより、地域からパワーとエネルギーをもらっているところです。恩返しになるような貢献をしたいと思っている中でベガルタさんとの関係を築けて、我々は非常にうれしく思っています。
馬場 当社の採用活動でもよい影響がでています。仙台の事業所で来期の新入社員の採用活動をした際、ベガルタさんを応援している学生が多く、CSRパートナーをしていたことで当社を知ってもらえたということがありました。このように、ベガルタさんを応援する熱い気持ちを持ったスタッフがより一層増えることを期待しています。
——今後どのようなかたちでベガルタ仙台と関わっていきたいですか。
川田 もちろん勝負事ですので、試合の大きな目標は勝利です。でも結果がどうなるかはわからないところもあります。当社としてはベガルタさんがずっと、宮城の仙台をホームタウンにしていただくことが第一だと考えています。
サッカー人口の裾野が広がるなか、宮城県内でベガルタさんが頂点にいます。その姿が、今の少年少女たちへの刺激になっています。ぜひ宮城のサッカー界を盛り上げていただければと思いますし、その裾野でベガルタさんの地域に密着した活動をお手伝いさせていただくことが、我々の事業にマッチすると思います。
当社は創業25年目に入りました。ベガルタさんは27年目で、近いですね。今年さまざまな事業目標があるなかで、「50年、100年を目指せる企業を作ろう」とメッセージを出しています。同じように、ベガルタさんも27年目から50年、100年と続いてほしいので、共に100年を目指してがんばりましょう。
ベガルタ仙台の選手のプレーや監督の言葉から、チームはホームタウンから熱いパワーを受け取っていること、地域に愛情を持っていることを感じるという川田さまと馬場さま。
そしてCSRパートナーとしてこの地域をともに盛り上げてくださるキューアンドエーさまの思いもまた、熱いものです。
●取材日:2021年11月6日