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「V PRESS」

　MF11郷家友太は走り続ける。先発でも途中出場でも、どんな戦況であっても、チームのために攻守両方で汗をかき、そして仙台の攻撃を完結させるヒーローになる。

　前節・水戸戦は、後半途中の69分からピッチに入った。0-1で追いかける展開で、「流れを変えたかったし、自分がヒーローになる気持ちで、点を決めるかアシストするかしなければいけなかった」。決意とともに、前へ矢印を向けたランニングで、チーム全体も、保持したボールも前に進める。そして73分、左スローインの流れから、サイドバックのDF25真瀬拓海の更に外側にポジションを取って、真瀬からパスを受ける。対面の相手が寄せる前に上げたクロスが、DF5菅田真啓の同点ゴールにつながった。

　「最低限の結果」とする引き分けに持ちこんだが、勝てなかったことで「優勝争いまで首の皮一枚つながったところ」と悔しさも噛みしめた。混戦のJ2を抜け出すため「ダービーなので正直勝点も直近の調子も関係ない。ベストへ持っていく」と前を向き、この一戦でも走る。