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「V PRESS」

　前節終了時点でJ2最少失点を誇る徳島。その堅守の中心にいるのが、今シーズンから加わったDF3山田奈央だ。

　浦和ユース出身。U-16日本代表としてAFC U-16選手権に参加した経験を持つ。高校卒業後は水戸でプロ生活をスタートさせ、1年目の2021年の明治安田生命J2リーグ第24節・東京V戦でデビューした。翌2022シーズンより出場機会を増やし、守備陣の一角として厳しいJ2リーグ戦の中で経験を積む。2024シーズンには第38節・甲府戦でJ初ゴールも記録した。守備の中心選手として存在感を増す中で、今シーズンより徳島に移籍。加入初年度から主力に定着して、堅守構築に貢献している。

　山田はセンターバックとしての対人守備の強さや空中戦の強さを備えるとともに、広範囲をカバーできる走力にも秀でている。3バックの中央で最終ラインを統率し、スペースをカバーして組織に穴を作らない。構える守備以上に、自らボールを取りに出る守備で力を発揮する。仙台はこの山田が率いる守備陣を、攻撃手段を駆使して破らなければならない。