VEGALTA FREE Wi-Fi PORTAL SITE VPORT

VP EYESMATCHDAY PROGRAM
「V PRESS」

相手は以前より攻撃的。
攻め合いを多彩な手段で制し、
今季ユアスタ初勝利をこの手に!

 2025シーズンのユアテックスタジアム仙台での初勝利をつかみたい。ユアスタ帰還後最初の試合となった明治安田J2リーグ第20節・甲府戦で、ベガルタ仙台は相手の攻撃をノーゴールに食い止めたものの、厚い守備を崩せずスコアレスドロー。そのときに果たせなかったぶんも、勝利の喜びを分かち合いたい。チームは前節に磐田との上位直接対決を1-0で勝って、このホームスタジアムに帰ってくる。磐田戦を90分間走り抜いたFW47荒木駿太はこの富山戦に向け「絶対に負けられない試合。連勝をしていくことで強いチームになっていくことを意識したい」と、意気込みを示した。

 今節の相手である富山に対し、仙台は3月30日の第7節で対戦。FW99宮崎鴻のゴールが決勝点となって1-0で勝った。しかしその後富山の監督が交代し、以前より攻撃的なスタイルに変化。6月11日の天皇杯2回戦で顔を合わせたときは、互いにリーグ戦と大きくメンバーを入れ替えていたぶん不確定要素はあったものの、仙台は0-1で敗れた。今節での対戦は、そのときの借りを返す場でもある。

 2020シーズン以来の復帰となった安達亮監督が率いる現在の富山は、多くの人数が前に出て攻撃に関わるスタイル。斜めのパスやランニングで相手の守備ブロックをずらしてプレッシャーをはがす力に長けている。そして、積極的にシュートを打ってくる。FW10松田力やFW39古川真人が前線で献身的な動きを見せてパスやシュートのコースをこじ開け、天皇杯で仙台から得点したMF33髙橋馨希らが遠目からでもゴールを狙ってくる。パスコースが多く作られる富山のランニングを、仙台は持ち前の走力を発揮して食い止めたい。1対1のマッチアップで止められればベストだが、1人が抜かれたとしてもしっかりカバーし合えば、2試合連続無失点中のGK33林彰洋、DF5菅田真啓らがしっかり仕事を果たしてくれるはずだ。

 そして、仙台もまた、前回対戦より攻撃が成長していることをこの試合で証明したい。MF8武田英寿やMF10鎌田大夢のパス展開、サイドバックのDF39石尾陸登やDF25真瀬拓海も加わる連続攻撃に磨きがかかり、けがから戻ってきたMF14相良竜之介の多彩なシュート、前節・磐田戦で加入後初ゴールを決めたFW59小林心のスピードとシュート精度といった武器を組み合わせれば相手を崩すかたちは多い。前がかりになった富山の背後を突く、MF27オナイウ情滋のスピードやMF11郷家友太の飛び出しにも注目だ。

 リーグ後半戦に突入し、互いに新しい強さを身につけて対戦する2巡目が続く。どの相手との対戦でも気の抜けない中で、ベガルタ仙台に関わる全ての者が、チームの力を引き出すためのPASSIONを前半戦以上に燃やしたい。まずはこのユアスタで、多彩な攻撃を披露して勝点3を取ろう。