VEGALTA FREE Wi-Fi PORTAL SITE VPORT

VP EYESMATCHDAY PROGRAM
「V PRESS」

ユアスタでの今シーズン初戦。
磨いてきた攻撃を発揮し、
甲府の組織的守備を突き崩す

 ベガルタ仙台がユアテックスタジアム仙台に帰ってくる。明治安田J2リーグ戦の後半最初の試合となる第20節で、今シーズン初めてユアスタを会場としたホームゲームが開催される。芝の張り替え等の改修があったため、シーズン前半の仙台は、キューアンドエースタジアムみやぎでホームゲームを開催。Qスタでのホームゲームでは4勝4分1敗という成績をおさめることができた。

 森山佳郎監督は仙台サポーターのここまでの後押しに感謝するとともに、ユアスタでのシーズン後半戦に向け「他のチームにとってはここの雰囲気は威圧感があるし、我々にとっては『一緒に戦おうぜ』と相手を呑みこむ、相手に襲いかかる状況を作るには最高の場所なので、またここで戦えるのが本当に楽しみ」と期待している。6月7日には、改修の終わったユアスタで今シーズン最初の練習を実施し、選手たちは約1,500人に見守られながら、新しい芝の感触や、声の響き具合などを確かめていた。

 このユアスタで、何ができるか、何を見せてくれるのか。シーズン前半で積み重ねてきた仙台のスタイルを、思い切りぶつけたい試合だ。今節に顔を合わせる甲府は、今シーズンは守備に定評があるチーム。その堅守に対し、仙台が磨いてきた多人数でボールを動かす攻撃で挑みたい。

 仙台は前半戦では第12節で甲府と対戦し、そのときは2-1で勝利をおさめている。しかし、仙台がそのときから成長しているように、甲府もまた力をつけている。甲府の守備の良さはそのままに、途中加入選手が攻撃面で大きなプラス材料をもたらした。MF48ヴァウソアレスは激しい守備に加え、高いパス能力で攻撃陣を的確に動かせる。そしてFW49ネーミアスは最前線でボールをおさめ、味方の攻撃を引き出すことができる。彼らのフィットにより、甲府の攻撃には厚みが生まれた。

 仙台としては、まず甲府の攻撃に時間を作らせないプレッシングを敢行したい。相手のロングボールの起点になる選手を前線から追いかけて制限をかけ、FW19宮崎純真らサイドから突破してくる選手への展開も封じられればベター。ネーミアスにおさめられてもその先のボールの行き先を止め、MF14田中雄大らが飛び出せない状況にして、ボールを奪い取る。そして素早く攻撃へ切り替えたいところだ。

 相手のプレッシャーの追いつけない攻撃を進められれば、仙台のペースに持ちこめる。速攻であればMF27オナイウ情滋の高速突破を生かし、遅攻であれば相手が整う前にスペースへMF10鎌田大夢のパス、MF11郷家友太のランニングをしかけて、甲府の5バック化する守備を崩す。その精度を上げるためのトレーニングを日々積み重ねている仙台は、この実戦でしっかり結果に結びつけることが求められる。

 甲府の守備ブロックを破り、ゴールへ向かう勢いに、もう一押しの力を加えるのがチームやサポーターの持つPASSIONだ。情熱の込められた攻撃で、何度でもゴールを取り、帰ってきたユアスタに勝利の喜びの声を響かせよう。