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VP EYESMATCHDAY PROGRAM
「V PRESS」

Qスタ今シーズン最終戦。
走力を生かした攻撃で相手の守備のリズムを乱し、ゴールを攻略する

 明治安田J2リーグは折り返し地点が近づいてきている。ベガルタ仙台にとって前半戦最後のホームゲームとなるこの第18節は、キューアンドエースタジアムみやぎで今シーズンに開催されるリーグ戦としては最後の試合だ。2025シーズンのここまでで多くの感動的な場面が生まれたスタジアムへの感謝とともに、勝利を手にしたい。

 この試合で迎える相手は札幌。昨シーズンまでJ1で戦ってきた実力者だ。J2で戦うことになった今シーズンは新たに岩政大樹監督を迎え、立て直しをはかっている。開幕当初は昨シーズンまでの攻撃性を前面に出したスタイルを引き継いでいたが、シーズン途中にバランスを修正し、今は安定した守備から立て直しをはかっているところ。4-4-2の最終ラインと中盤で形成する守備ブロックで構え、ボールを奪えばMF33近藤友喜のスピードやFW20アマドゥバカヨコの強さといった個人能力を生かす攻撃に切り替える。MF11青木亮太の直接FKなど、セットプレーにも注意したい。

 仙台としては、相手の堅固なブロックをどう攻略するかが問われる。今シーズンはそれまでより攻撃の上積みに取り組み、実際にボールの動かし方が発展するなど攻撃のバリエーションを増やしてきた。MF10鎌田大夢やMF8武田英寿を中心としたパスワークは、この札幌戦でも相手の脅威となるだろう。

 その仙台の攻撃のポイントになるのが、走力だ。止まって足下のパスを出しているだけでは、相手のブロックに引っかかってしまう。パスの受け手が相手のプレッシャーが届かないように選手間にポジションを取ったり、出し手と受け手の動きに呼応してもう1人の選手がパスコースを新たに作る「3人目の動き」を出せれば、相手のブロックにずれが生じる。FW47荒木駿太やMF11郷家友太のように豊富な運動量で広範囲を駆け回れる選手を先頭に、積極的なランニングを組み合わせたボール回しを続け、相手を走らせたい。DF5菅田真啓らセンターバックによる最終ラインの押し上げや、サイドバックのDF25真瀬拓海とDF39石尾陸登の攻撃参加も、相手を動かす有効な手となる。よく走り、そして厚みのある攻撃を繰り出すことで相手の体力を奪うことで、相手の守備ブロックの強度は落とせる。そこに新たな攻撃を打ちこむサイクルを作り、札幌のゴールを攻略したいところだ。

 ベガルタ仙台に関わる全ての人が感動を共有している場所・Qスタへの感謝を、勝利に向けたPASSIONに加え、勝点3を掴み取ろう。