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「V PRESS」

　前節・いわき戦で、MF27オナイウ情滋は本人も「前のシーズンの開幕戦以来」と驚いた、久しぶりのフル出場。森山佳郎監督も「情滋は最後まで相手を苦しめ続けた」と評価したように、90分間オナイウのスピードや推進力が効いていた。

　プロ入り後成長を続けているオナイウだが、今シーズンの序盤戦はプレーに思い切りを欠いていた。しかしJリーグYBCルヴァンカップで延長PK戦まで戦い抜いて復調のきっかけをつかみ、明治安田J2リーグ第8節・秋田戦では先発のチャンスをつかむと、右サイドから思い切りよくゴールに迫り、相手DFをかわして蹴りこんだ。

　「サポーターがコールしてくれて、覚悟が決まった」。それからのオナイウは突破でもアシストでも、迷いが減って相手を突き崩すプレーが増えた。第12節・甲府戦でのカウンターからの得点や、第17節・いわき戦でのクロスからのアシストと、チームを助けるゴールに関わる。さらに、得意の右サイドだけでなく、左サイドでも躍動。鋭さを増し、仙台の攻撃を活性化している。