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「V PRESS」

　東京Vの最前線で攻撃を引っ張るFW27佐藤凌我は、仙台守備陣にとって最も警戒すべきFWだ。東京Vには高い技術でボールを運び、パスを繰り出すセンスの高い選手が揃う。そうした攻撃の仕上げ役として、その能力を存分に発揮しているのがこの背番号27だ。

　東福岡高から明治大に進学し、4年次の2020年には全日本大学選抜の一員となった。同年に東京V加入が内定し、JFA・Jリーグ特別指定選手に。正式加入して迎えた翌2021年にはルーキーイヤーからチームの中心選手の1人となり、明治安田生命J2リーグ戦全42試合に出場して13ゴールをあげた。今季もここまで12ゴールを決め、昨季の得点数に並ぼうとしている。

　佐藤はラストパスへの鋭い反応が最大の特徴。クロスや縦パスに対してのワンタッチシュートで相手GKの反応できないコースへボールを飛ばすことができる。守る仙台としては、相手のラストパスの供給源を断つとともに、佐藤が前を向いてボールに触らせないようにしっかり寄せなければならない。