PLAYERS FILE HOMEMATCHDAY PROGRAM
「V PRESS」

　DF41内田裕斗は器用な選手だ。左サイドバックとして対面する相手をおさえる能力に加えて、攻撃面での武器も多く持つ。G大阪時代に基礎技術を培い、プロの舞台でも左足からのパス、ドリブルを使い分ける攻撃センスを磨いてきた。味方との連係から攻め上がってクロスに持ちこむこともあれば、攻撃の組み立てにも積極的に参加する。

　その内田にとって「今のプレースタイルのすべてを学んだ場所」というのが、2015年から2019年まで所属した徳島だった。それまでプレーしてきたスタイルからさらに動きやポジショニングのバリエーションが増え、サイドバックとしてはそれまでなかったような内側のエリアに走りこんでのパスワークなどを身につけた。ただ攻撃参加するだけでなく、複雑な攻撃を成立させる一員となる。攻撃を“創る”サイドバックに成長した。仙台に移ってもその持ち味は発揮され、今季は明治安田生命J2リーグ第21節・徳島戦で、流れからのゴールを古巣相手に決めた。今回の対戦でもその力を存分に発揮したい。