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MF 8 松下 佳貴 Yoshiki MATSUSHITA

1994年3月3日生まれ 174cm/67kg 愛媛県出身
宮前SC→三津浜中→松山工業高→阪南大→ヴィッセル神戸→ベガルタ仙台(2019年加入)

献身性と技術で、
仙台のスタイルに貢献。

 縁あって、松下佳貴はこの街にやってきた。阪南大学在籍時に一度、仙台の練習に参加。最終的に神戸でJリーガーとしてのキャリアをスタートさせたが、今季から、この仙台の一員となった。1月12日の新加入会見の席で、松下はサポーターの前で「2年続けて声をかけてもらったことが大きかった」という加入の理由を明かした。

 松下は「ベガルタ仙台が目指しているサッカーに魅力を感じていました」とも付け加える。彼は攻撃でも守備でも、味方をサポートするポジションにいち早く走り込む、献身的な選手だ。多くの選手が連動し、互いを生かす立ち位置を取る仙台のスタイルに合致する選手といえる。

 そして何より、松下は周囲を生かすことができる技術を持つ。利き足である左足からのパスは高精度で、味方選手を走らせたり、相手選手の裏を取ったりすることで決定機を演出できる。

 加入初年度ということもあり、ここまではチーム戦術の中で自分の持ち味をなかなか出せずに苦労したところもあった。しかし練習と試合を重ねる中で、特技を生かすイメージは次第に明確になりつつある。

 「自分のところから中に縦パスを入れることで相手は絞るし、中も外も使い分け、主導権を握れる展開にすることが理想です。サイドのコンビネーションということでいえば、仙台のシステムではウイングバックがいて、サイドでの数的優位が作りやすい。関係性が良くなれば、もっと数的優位を作ることができます」。JリーグYBCルヴァンカップでは、ここまでグループステージ2試合に出場。勝利に貢献するとともに、多くの選手との連係を深めている。さらなる活躍に期待したい。