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MF 18 道渕 諒平 Ryohei MICHIBUCHI

1994年6月16日生まれ 177cm/74kg 宮城県出身
なかのFC→ベガルタ仙台Jrユース→ベガルタ仙台ユース→明治大→ヴァンフォーレ甲府→ベガルタ仙台(2019年加入)

力強く成長し、
故郷に帰ってきた。

 3月13日、彼は憧れの舞台に立った。ベガルタゴールドのユニフォームとともに。JリーグYBCルヴァンカップグループステージ第2節・FC東京戦で、道渕諒平は前節に続いて先発出場。チームの勝利に貢献し、公式戦ホームゲームで初めて勝った喜びを、サポーターと分かち合った。

 宮城県出身で、小学2年生のときに初めてスタジアムで仙台の試合を見た。中学生年代から仙台のアカデミーで育ち、トップチームのピッチで戦いたいという思いを強くした。ユースからトップチームへの昇格はならなかったものの、明治大学で経験を積み、チームを引っ張るまでに成長。甲府でJリーガーとしてのキャリアをスタートさせ、対戦相手としてこのスタジアムでプレーした経験もある。

 様々な経験を経て、道渕は仙台に必要とされる力をつけていった。地道に鍛えてきた体つきは頑強で、相手と競り合っても簡単には倒れない。思い切り脚を振り抜いてのミドルシュートも、威力抜群だ。

 「6年前はスタンドでトップチームの選手を憧れの目で見ていたので、その立場が逆になったと思うと…お客さん達に自分が躍動している姿を見せたいという気持ちで臨みました」。FC東京戦後に、道渕は喜びを噛みしめた。かつてのファンは大きく成長し、故郷の街に愛されるクラブに戻ってきた。3月30日の明治安田生命J1リーグ第5節・C大阪戦では、リーグ戦にも加入後初めて出場。しかし、勝利できなかったことで「(雪で)悪いコンディションでも来てくれた方々と、喜びを分かち合えなかった」ことを悔やむ。この街に歓喜をもたらすため、道渕は己を磨く。力強さを増した背番号18は、これからさらに活躍してくれるはずだ。