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　昨シーズン、右ウイングバックのポジションでレギュラーに定着し、明治安田生命J1リーグ戦で4ゴールを挙げ、飛躍のシーズンとなった蜂須賀孝治。今シーズンは副キャプテンに就任し、さらなる成長を目指す。

　コンスタントに試合に出られるようになった最大の要因は、その攻撃センスだ。機を見て力強いドリブルで駆け上がりクロスボールで決定機をつくるだけでなく、シュートまで持ち込める。開幕戦浦和戦でも関口訓充のクロスからゴール前に飛び込んでヘディングシュートを放つ場面があった。今シーズンはゴール数をさらに伸ばしたい。

　また、180cmとサイドのプレーヤーとしては大柄なことから、サイドチェンジのロングパス、ロングフィードを受けるターゲットとしても働くことができる。開幕戦でも3バック左の永戸勝也から斜めのロングフィードを受ける場面があったが、サイドチェンジを有効活用するためにもこの働きは欠かせない。

　今シーズンは、活動量豊富な飯尾竜太朗が長崎から、仙台ユース出身で体の強さと攻撃センスを誇る道渕諒平が甲府からそれぞれ完全移籍。競争は激しくなったが、常にポジティブな言動を心掛ける蜂須賀にとっては、それをも自身の成長へのプラス材料に変えていくはずだ。

　強い気持ちでチームを引っ張り、サポーターを沸かせるシーンを増やすため、今シーズンも蜂須賀はパワフルに右サイドを疾走する。