9月1日に行われた明治安田生命J1リーグ前節・清水戦。この日、復帰したMF16野津田岳人のコーナーキックからDF27大岩一貴のシュートが決まり先制に成功したが、後半、失点を喫し、試合終盤は猛攻を仕掛けたがなかなかゴールを奪えなかった。このまま引き分けかと思われた後半アディショナルタイム。DF4蜂須賀孝治のクロスボールを途中出場のMF23中野嘉大が折り返し、こぼれ球をFW11石原直樹が低い弾道のヘディングでゴールへ押し込み、2-1と劇的勝利を挙げて6位に浮上。試合後はロシアリーグ・CSKAモスクワへ移籍したFW西村拓真を笑顔で送り出すことができた。
西村はモスクワへ旅立ったが、入れ替わる形でアジア大会でU-21日本代表キャプテンとして戦ったDF6板倉滉がチームに戻ってきた。今節・FC東京戦はトップ5進出に向けて絶対に勝利したい。
FC東京は今シーズン、長谷川健太監督が就任。清水やG大阪を率いていた時と同じように、手堅い守備とカウンターの鋭さをチームに植え付け、一時は首位広島を追いかける最有力と目されていた。ところが8月10日、第21節・G大阪戦で敗戦を喫してから5試合勝利が無い。優勝争いに生き残るため、終盤戦に向けて巻き返しを図っている。
攻撃の核となっているのは昨シーズンまで柏でプレーしていたFW9ディエゴ オリベイラ。突破力とフィジカルの強さを兼ね備え、ここまで12得点を挙げている。またG大阪時代、長谷川監督の下でプレーし、今シーズン、途中までJ2甲府で活躍した後、夏に移籍加入したFW13リンスも9試合で2得点を挙げている。途中交代での出場が多いが、わずかな時間でゴールを決められる勝負強さがある。
守備では韓国代表DF48チャンヒョンスが強烈なリーダーシップを見せ、元日本代表DF3森重真人も健在で、ともにフィジカルが非常に強い。日本代表DF2室屋成も右サイドでの堅実な守備と積極的な攻撃参加が魅力だ。
このようにFC東京は個の強さを誇る強敵だが、仙台は今シーズン、3回の公式戦全てで勝利している。良い立ち位置を取って、相手守備陣の間のスペースを突く仙台らしい攻撃は、FC東京に対して効果的である。今回の対戦もこれまでの対戦同様、ゴール前で数的優位を作って、確実にゴールを決めていきたい。相手守備陣は手堅く守ってくるが、時にはFW20阿部拓馬やFW19ジャーメイン良の強引な突破や、FW41ハーフナーマイクの高さを使ってこじ開けたい。
今節は「ベガルタ仙台スペシャルDAY」と銘打ち、オリジナルユニフォームシャツが先着17,000名に配布されている。ぜひご着用いただき、ベガルタゴールドに染まったユアスタでの選手の躍「進」に期待して欲しい。