JリーグYBCルヴァンカップグループステージは、今シーズンも若手選手が大活躍を見せた。開幕戦の新潟戦では昨シーズンニューヒーロー賞を受賞したFW30西村拓真がゴール。そして全試合に出場したDF33常田克人が急成長を見せ、大会中安定したパフォーマンスを披露。リーグ戦出場も勝ち取った。さらにホームでの横浜FM戦ではMF31茂木駿佑がハットトリックの大活躍。仙台は3勝2分け1敗でAグループ1位でプレーオフステージ出場を勝ち取った。
明治安田生命J1リーグ中断前、最後の鹿島戦で2-0と快勝した勢いもそのままにプレーオフステージに突入。連戦中好調なメンバーを起用し、万全の体制でアウェイでの第1戦湘南戦に挑んだが、思わぬ結果となった。湘南の曺貴裁監督は、5月のリーグ戦で仙台に敗れた悔しさをこの試合にぶつけてきた。仙台のサッカーの肝であるインサイドハーフMF16野津田岳人、MF7奥埜博亮、両ウイングバックのDF4蜂須賀孝治、MF40関口訓充に激しいプレッシャーをかけてボールを奪うと、攻守の切り替えの速さを見せてゴールに向かい、仙台を苦しめた。前半セットプレーで失点し、後半反撃を試みたもののさらに2失点。0-3で第1戦を落とした。
プレーオフステージ突破のためには今日の第2戦で前後半90分を3-0で勝利し、延長戦もしくはPK戦で勝利するか、4点差以上で勝利するしか無い。
リーグ戦とは違い一発勝負の試合なので、仮に前半早い時間帯に仙台が2得点を挙げれば、あと1点で追いつかれる湘南への精神的なプレッシャーは非常に大きくなる。確実に1点1点取っていくことで、湘南を追いつめたい。第1戦同様相手は激しいプレッシャーをかけてくるはずだが、渡邉監督が試合後語った通り、かわす方法は絶対にある。立ち位置を変える、ボールを受ける向き、走る向きを変える、それだけで優位に立つ時間は作れる。そうして作った決定機を一つ一つ確実に決めていきたい。もちろんアウェイゴールを奪われると、5点、6点取ることが必要になり、非常に苦しくなるので、リスクマネジメントは徹底したい。第1戦で抑えきれなかったDF36岡本拓也、FW24表原玄太の両ウイングバックや、2ゴールのMF7梅崎司などを必ず封じ込めたい。
当然4点差での勝利は難しいが、諦めずに挑むのがプロ。選手、監督・スタッフ、サポーター、クラブに関わる全ての人が、逆転勝利を「真」剣に求めることで、周囲からは奇跡と呼ばれるような逆転劇が生まれる。ホームユアスタで、奇跡を起こして見せよう。