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　攻守ともに緻密な組織で相手を攻略する横浜FMのスタイルの中で、その技術の高さをいかんなく発揮している選手の一人が吉尾海夏。横浜FMのクラブ生え抜き、期待の若手だ。

　小学生年代から横浜FMのアカデミー育ちで、横浜FMユース時代には10番を背負ってチームの中心選手として活躍した。U-19日本代表にも、選出された経験を持つ。

　2017年にトップチームに昇格すると、同年のJリーグYBCルヴァンカップ5試合に出場。今季は同大会での活躍を続けるとともに、明治安田生命J1リーグ第4節・浦和戦でリーグ戦デビューも果たした。3月23日にはプロA契約を締結。伸び盛りの選手だ。

　左足から繰り出されるパスが、吉尾の最大の武器だ。攻守ともに運動量が豊富な選手でもあり、止まってのパスも動きながらのパスも味方のアクションに応じて出せる。3月14日のルヴァンカップ第2節で仙台と対戦したときにも、中盤のスペースやディフェンスラインの背後を何度も突いていた。今回の対戦では、仙台はこのレフティーに対してスペースを与えない守備を心がけたい。