NEW HERO

DF 4 蜂須賀 孝治 Koji HACHISUKA

1990年7月20日生まれ 180cm / 76kg 栃木県出身
大平南JFC→ホーリーホックSSとちぎ→ヴェルディSS小山→桐生第一高→仙台大(2012年/JFA・Jリーグ特別指定選手)→ベガルタ仙台(2013年加入)

ピッチを駆け回るウイングバック。
クロス、ドリブル、シュートに注目。

 鮮やかな復活劇だった。「今日はできすぎ。リハビリを頑張ったご褒美を神様がくれた、と思っています」。JリーグYBCルヴァンカップ第3節・FC東京戦後、2得点で試合を決めた蜂須賀孝治は、興奮を隠さなかった。

 様々な改良をしながら発展を続ける仙台のスタイルにあって、JFA・Jリーグ特別指定選手時代の2012年から所属する蜂須賀は、チームとともに成長を続けている。昨季は基本フォーメーションが3-4-3に変わったが、その中でのウイングバックという役割をものにした蜂須賀は、今まで以上に武器を増やしていった。「攻撃のしかけが増えました」という2017年は、豊富な運動量でサイドを上下動して攻守に貢献することはもちろんのこと、ドリブルで切れ込んで相手の守備を剥がしたり、年々球種が増えているクロスを左右両足から繰り出したりというプレーを繰り出していた。

 しかし、その年を締めくくる明治安田生命J1リーグ第34節・甲府戦で、蜂須賀はウォーミングアップ中に右ひざ半月板損傷という大ケガを負ってしまう。手術をして、新しい2018シーズンのキャンプ中もリハビリが続く苦しい状況だった。

 「キャンプ中も気にかけてくれたみんなに支えられて、ピッチに立つことができました」。4月4日に戻ってきたユアテックスタジアム仙台のピッチで、蜂須賀は2ゴールを挙げ、サイドの守備でも貢献し、チームを3-0の勝利に導いた。

 J1第10節・C大阪戦では、自身のJ1リーグ戦初ゴールとなる先制点を決めた。しかしチームは逆転負けに終わったということで、「受け身になりすぎてしまった」と反省した。

 公式戦が短い間隔で続いているが、蜂須賀は「サッカー選手はいつケガなどで出られなくなるか分からないし、しっかりコンディションを整えて、サッカーができる喜びをみんな楽しむことを忘れずにやっていければと思います」と、元気にピッチを駆け回っている。