明治安田生命J1リーグ開幕に続き、JリーグYBCルヴァンカップもいよいよ開幕する。昨シーズンはグループステージからMF34椎橋慧也、FW30西村拓真など若手選手が大活躍。準々決勝では鹿島に勝利し、クラブ史上初の準決勝進出を果たした。準決勝では川崎Fと死闘を演じたが、わずかに及ばずベスト4に終わった。今シーズンはその悔しさを胸に、初のタイトル獲得を目指して戦う。
今シーズンのルヴァンカップは大会方式が変更になった。グループステージはACL出場クラブ以外のJ1クラブの他、J2リーグから昨シーズンのJ1リーグ16位・17位クラブが出場することになった。そしてグループステージは4グループに分かれ、ホーム&アウェイの2回戦総当たりに変更となった。グループ2位以上でプレーオフステージ進出となり、仙台の属するAグループはDグループの1位または2位のクラブと対戦し、勝利すればACL出場クラブを加えた8クラブでのノックアウトステージに進出できる。
仙台の初戦の対戦相手は昨シーズンJ1リーグ17位で、15シーズンぶりにJ2リーグで戦う新潟だ。かつて磐田を指揮し、その後、日本体育大サッカー部や、U-20日本代表監督を務めた鈴木政一監督が就任。育成に定評のある鈴木監督の手腕により1年でのJ1復帰を目指している。
攻撃陣では昨季、新潟シンガポールから加入のFW9河田篤秀が前線でのポストプレーや背後を狙う動きが上手く、J2リーグ開幕戦・讃岐戦でも先制ゴールを決めている。中盤では大分で活躍し、ベルギー2部AFCテュビズから加入のMF50坂井大将と、長年名古屋でプレーしたMF6磯村亮太が試合を組み立てる。守備陣は日体大時代の鈴木監督の教え子で栃木から加入のDF2広瀬健太がディフェンスリーダーを務める。
新潟はこのような経験豊富な選手や、将来有望な若手選手が前からボールを積極的に奪いに行くスタイルなので、勢いに呑まれないように注意したい。逆に仙台の方から積極的にアクションを起こしたい。注目は新戦力。リーグ開幕戦で驚異的な高さのヘディングシュートを決めたDF6板倉滉をはじめ、スピードが魅力のFW19ジャーメイン良、パス精度の高さが魅力の岐阜から加入MF8庄司悦大や、古巣新潟との対戦に燃えるGK22川浪吾郎、パス出しもヘディングの競り合いも強いDF39金正也らの活躍に期待がかかる。そして昨シーズン、ニューヒーロー賞を獲得した西村をはじめ、DF33常田克人、MF31茂木駿佑など若手選手の活躍にも期待したい。新戦力や若手選手の「新」の力でまず新潟に勝利し、タイトル獲得への第一歩としたい。