VP EYES

戦い抜く覚悟。
1年でのJ1復帰を果たし手堅い戦いを見せる清水と公式戦2連戦。
攻守に前への意識を強め、覚悟を持って戦い抜け!

 JリーグYBCルヴァンカップグループステージは前節磐田戦でFW20クリスランとMF28佐々木匠に公式戦初ゴールが生まれ2-0で勝利し、成績を1勝1敗とした。グループステージを勝ち抜く上でもホーム戦は是が非でも勝利し、勝点を伸ばしたい。第3節は清水との対戦だ。

 清水は昨シーズン、クラブ史上初のJ2リーグでの戦いを強いられたが、かつて大分、山形、徳島をJ1昇格させた経験を持つ小林伸二監督が就任。序盤こそ苦しんだが、シーズン後半戦で怒濤の追い上げを見せ、リーグ2位でのJ1昇格を決めた。粘り強い守備から速攻を仕掛けるスタイルの構築には定評があり、2シーズンぶりのJ1でも手堅い戦いぶりを見せて勝点を伸ばしている。

 小林監督は若手選手の育成にも精力的だ。J1リーグ 通産20,000ゴール目を得点したFW30金子翔太はJFAアカデミー福島出身の4年目。豊富な活動量とスピードを武器に急成長している。3年目の左サイドバックDF25松原后も豊富なスタミナで攻守に上下動を惜しまない。5年目のDF3犬飼智也、3年目のFW23北川航也も成長を見せている。さらに今シーズンのルヴァンカップでは、現在、清水ユース所属で二種登録選手のFW46平墳迅を先発させるなど、将来を見据えてユース選手にも厳しい試合経験を積ませている。

 またかつて仙台で活躍した選手も多く在籍する。GK13六反勇治は正GKに定着。仙台ではボランチを務めることが多かったDF45角田誠はセンターバックとして活躍。仙台で左サイドバックを務めたDF26二見宏志もセンターバックに挑戦している。

 その清水とは4日後に明治安田生命J1リーグでアウェイ戦が組まれている。カップ戦とリーグ戦で連戦となるため、連戦を見据えてどんなメンバーで臨むかが重要になる。ルヴァンカップ磐田戦で左サイドハーフとして活躍したMF31茂木駿佑や、ここ数試合リーグ戦でも先発しているMF28佐々木匠など、若手選手主体のメンバーになる可能性は大きい。ただ、リーグ戦広島戦で途中出場し、見事なゴールを決めたMF10梁勇基や、古巣相手に鮮やかなゴールを決めたFW11石原直樹などベテランの力を使うことも考えられる。

 どんな選手がピッチに立つにしても、リーグ戦広島戦0-2から一度は3点取って逆転したように積極的に仕掛け、果敢にボールを奪いに行くという前への意識を見せることが重要だ。パスで相手を崩し、ゴールを目指すスタイルを貫いてきたことに自信を持ち、ここまで積み上げたサッカーを90分間やり切る覚悟を持って戦い抜こう。