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FW 20 クリスラン CRISLAN Henrique Da Silva De Sousa

1992年3月13日生まれ 187cm / 85kg ブラジル出身
コメルシアルPI→ベロ ジャルジン→アトレチコ パラナエンセ→ボアEC→アトレチコ パラナエンセ→ナウチコ→ペナポレンセ→スポルティング ブラガ→CDトンデラ→スポルティング ブラガ→ベガルタ仙台(2017年加入)

ヘディングが最大の武器。
チームプレーを重視するストライカー。

 ストライカーは、牙を研いでいる。

 今季から仙台に加わったクリスランは、得点源としての期待がかかるFWだ。相手ゴール前中央のエリアを基本としてプレーし、味方のラストパスを強引にでもゴールにねじこむ。ブラジルでも、ポルトガルでも発揮してきた得点感覚を、本人にとって大きな挑戦となったJリーグでも発揮しようとしていた。

 しかし、仙台の一員としては、苦難混じりのスタートとなった。キャンプ中の負傷により、しばらく別メニュー調整を余儀なくされた。もどかしいリハビリの日々が続く中、クリスランは新チームでのチームメイトと自分がどういうコンビネーションを見せるべきか、イメージを膨らませていた。

 練習試合に出られないときも、ピッチの近くから、クリスランは仲間のプレーに、そして全体像に、目を光らせていた。「練習試合が終わってから、それを見ていたクリスに『この中で、どういうプレーをしてほしいと思う?』と聞いたら、こちらの意図を組んだ答えが返ってきました。理解力が高い、と感じました」とは渡邉監督。当のクリスランも、3月25日の練習試合で3得点1アシストの結果を残したときには、「出られないときも味方のプレーを見て研究してきましたし、いくつか事前の情報を生かしてプレーできました」と明かした。

 あとは、コンディションをさらに上げていきたい。フルタイムの試合出場は難しい段階であっても、「与えられた時間のなかで、チームのために全力を尽くす」というポリシーのもとで、相手ゴールに迫ろうとしている。このストライカーの武器は、長身を生かしたヘディングシュート。しかし、体の強さを生かしたポストプレーや、左足からの多彩なキックといった武器も、状況に応じて使う。「味方からいいクロスが上がってくるようになって、自分もいいポジションを取って多くのゴールを取りたい」。意欲を燃やすストライカーが、調子を上げてきた。