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VP EYESMATCHDAY PROGRAM
「V PRESS」

激しいプレッシャーで相手の攻撃を封じ、
一気に攻撃に転じて勝利を

 ベガルタ仙台はこの明治安田J2リーグ第5節から、短い間隔で続けてホームゲームを戦う。前節は引き分けで連勝が止まったが、苦しい戦いを無失点で終え、勝点1を持ち帰ってきた。DF2髙田椋汰が今節に向け「あの声援の中で僕たちは必死に戦う姿をファン、サポーターに見せて、なんとしても勝点3を取りたい」と意気込んでいるように、帰ってきたホームで勝利したい。

 前節から中3日で迎える今節の相手は熊本。準備期間は短いが、森山佳郎監督が「頭を切り替えて準備したい」と話すように、前節とはまったく違ったタイプの相手と顔を合わせることとなる。熊本はJ2に所属するチームの中でもトップレベルに洗練された攻撃を得意とするチーム。最終ラインから丁寧にパスをつなぎ、相手の守備が届かないところにボールを送りながら、複数の選手がポジションを入れ替えながら前進する。中央でもサイドでもパスをつなぐ連係を長年磨いており、攻撃のバリエーションも豊富だ。

 仙台は2戦連続無失点で自信を深めている守備で、熊本の攻撃を寸断したい。熊本のボールが集まる中盤のMF8上村周平やMF21豊田歩は相手のプレッシャーを外す動きに秀でているが、仙台は前線からのプレッシャーでこのエリアを囲い込んで相手の動きやパスコースに制限をかけたいところ。高い位置でボールを奪えば、一気にこちらのチャンスに切り替えられる。また、ルーキーながら優れた攻撃センスを発揮しているMF19古長谷千博や鋭くゴール前に飛び出すFW11ベジョンミンへのボールの供給も食い止めたい。こちらはDF22小出悠太と古巣戦に燃えるDF5菅田真啓の両センターバックが好調を維持しており、彼らの強さと読みの速さを存分に発揮してほしい。シュートを打たれてもGK33林彰洋が立ちはだかるだろう。

 仙台が攻撃に転じれば、前に出る相手の背後を確実に突いてチャンスを作ることが求められる。FW7中島元彦は厳しいプレッシャーから一気に相手ゴール前へボールを運ぶ動きに切り替える先鋒役を果たしており、彼とともにMF27オナイウ情滋やMF14相良竜之介の速さを生かしたい。攻撃に厚みを加えるうえで、MF11郷家友太の前線へ飛び出す動きやMF17工藤蒼生の攻撃参加にも期待だ。また、セットプレーでは、菅田に攻撃面でも注目したい。

 まだリーグ戦は序盤で、混戦は続く。しかし、そのなかで勝点3を積み重ねて上を目指すためには、スタジアムに集まったサポーターの後押しによって選手が成長や奮闘を続けることが必要だ。この場のPASSIONを激しいプレッシャーへのエネルギーに変え、勝利を掴み取ろう。