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VP EYESMATCHDAY PROGRAM
「V PRESS」

ホーム4連戦、流れを変える。
三浦淳寛新監督の下、チーム再建に動く神戸。
前へ行く姿勢を忘れず、攻守に粘り強く戦い、勝利へ突き進め。

 依然として明治安田生命J1リーグでの厳しい戦いが続く仙台。なかなか勝利という結果が出ない状況に加え、選手の不祥事も重なり、クラブは強い逆風の中にある。しかし、流れを変えられるチャンスがやってきた。神戸、広島、柏、鳥栖とのホーム4連戦。どのチームも強敵だが、ここで全力で戦う姿勢を見せ、勝利をつかむことができれば、逆風は追い風、上昇気流に変えられる。厳しいチーム状況の中、中2~3日での連戦は体力的にもつらいが、全てホームで戦えるのはアドバンテージだ。このチャンスを絶対に生かし、シーズン終盤に向け、ベクトルを上向きにしていきたい。

 ここ数試合は守備はある程度機能したものの決定機の少ない試合と、ある程度ボールは持てたものの大量失点の試合と、戦い方が極端になっている。第22節・横浜FC戦はGK27ヤクブスウォビィクが好セーブを見せ、DFアピアタウィア久、DF13平岡康裕のセンターバックコンビも安定していたが、相手にボールを持たれる時間が長く、シュート2本に終わり、0-0の引き分けに終わった。第23節・浦和戦はボール支配率は60%と相手を上回った。しかし、カウンターを受け続け6失点で大敗。前節・名古屋戦はアピアタウィアを右サイドバックに回し、相手のサイド攻撃を封じ、MF28佐々木匠を先発させ、攻撃にも変化をもたらそうと試みたが、なかなか攻撃に出られずシュートは前半1本のみ。後半堪えきれず失点し、0-1で敗れた。もう一度チームのバランスを整理し、良い守備から良い攻撃につなげる意識を高め、今節・神戸戦に挑みたい。

 神戸は今年元日に行われた天皇杯で優勝し、ACLに出場しているため、当初11月末に行う予定の試合を1か月前倒しで行うことになった。トルステンフィンク前監督が選手に良い立ち位置を取らせるスタイルを浸透させていたが、コロナ禍で選手のコンディションを保つのが難しかったこともあり、リーグ戦で苦戦。9月24日、強化担当であるスポーツダイレクターを務めていた三浦淳寛新監督が就任した。MF8アンドレスイニエスタをはじめとする豊富なタレントを生かし、丁寧なビルドアップからゴールを目指そうとしているが、ここ4試合勝利の無い状況だ。それでも今シーズン11ゴールを挙げるFW11古橋亨梧をはじめ、攻撃陣の能力は間違いなく高い。

 仙台としてはまず球際に強く守備から入るのが大事だが、守備一辺倒になってもいけない。前へ行く姿勢を忘れず、ボールを奪った後しっかり周囲を見てつなぐ意識を高め、シュートまで持ち込みたい。当然相手に押し込まれる時間もあるが、キャプテンDF23シマオマテを中心に、全員が粘り強い守備を見せ、失点を防ぎたい。

 勝って流れを変える。強い決意を持って戦おう。