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「V PRESS」

　今季からC大阪に加わった選手達の中でも、特に目覚ましい働きをしているのがこの坂元達裕だろう。C大阪の攻撃において大きな武器を増やした存在といえる。

　中学年代はFC東京のアカデミーで育ち、前橋育英高へ。東洋大学在学中の2018年にJFA・Jリーグ特別指定選手となり、翌2019年に山形に加わった。

　山形ではルーキーイヤーで即主力に定着し、明治安田生命J2リーグで42試合に出場。チームが6位でプレーオフに参入する上で、大きな力となった。

　坂元の最大の特徴は、2列目のサイドからしかけるドリブルにある。直線的にゴールへ向かうこともできれば、鋭い切り返しで相手DFを振り切ることも可能。カウンターでは確実に長距離に渡ってボールを運び、ボールを保持すればそのパスワークのテンポに変化を加えられる。何より、相手DFに囲まれた状況を一人で打開できる。仙台もそのプレーに苦しめられ、第12節で対戦したときには1ゴール1アシストの活躍を許してしまった。ホームで戦う今度の試合では、坂元のドリブルを食い止めたい。