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「V PRESS」

　大分の組織的な攻撃はFWからDFまで連動性が高く、後方からの押し上げも迫力がある。最終ラインからチームに前への推進力を加えているのが、岩田智輝だ。

　大分の生え抜きDFで、中学年代からアカデミーでプレー。2種登録選手として2015年の天皇杯でトップチーム公式戦初出場を果たした。大分がJ3だった2016年にトップチームに昇格し、同年から出場機会をつかむ。チームのJ2、J1昇格にそれぞれ貢献する中で、自身も力をつけていった。2019年には明治安田生命J1リーグ第7節で仙台と対戦し、後半立ち上がりの47分にゴール。これが彼にとってのJ1初得点だった。年代別の日本代表でも活躍し、2019年にはA代表に選出され、国際Aマッチ2試合に出場した。

　守備的ポジションであればどこでもプレーできる岩田は、最近は特に最終ラインで前に出る守備や鋭い攻撃参加を発揮している。昨季は4ゴールと、得点力も高い。仙台は相手よりも厚みのある攻撃を繰り出し、岩田ら大分守備陣を押し下げたい。