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「V PRESS」

　今シーズンの明治安田生命J1リーグは開幕戦こそ負傷で欠場したが、7月のリーグ再開後は全試合に出場し、大きな存在感を見せているのがFW長沢駿だ。

　第6節・川崎F戦では、こぼれ球に反応し、相手GKのニアサイドのわずかな空間を突いた見事なゴールを決めた。「得意な形だったので、ニアにうまく流し込めました」と技ありのゴールを振り返った。

　長沢の良さはゴールセンスや攻撃に関わる部分にとどまらない。相手のGKやDFに激しくプレッシャーをかけるだけでなく、相手にボールを奪われた時、最前線から後ろに下がって、相手からボールを奪いに行くプレスバックも再三見せるなど、守備での貢献度が非常に高い。このところチーム全体で守備が安定してきているが、DFラインの負担を軽減できているのは、長沢の守備あってこそである。

　こうして攻撃だけでなく、守備でもチームのために献身的にプレーしていることから、今シーズンは副キャプテンを務め、試合によってはキャプテンマークを巻く試合もある。いつもチームのために全力でプレーし、周囲を引っ張ることのできる頼もしい存在だ。

　昨シーズンのホーム、G大阪戦では途中出場し、試合終盤に劇的な逆転ゴールを決めて2-1で勝利。今シーズンも古巣相手に恩返しとなるゴールを決めて、チームを勝利に導いてほしい。