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「V PRESS」

　2月のキャンプ中にC大阪から期限付き移籍加入したプロ3年目のFW山田寛人。当初2月26日に予定されていたJリーグYBCルヴァンカップのC大阪戦に向けて「この試合に向けて準備してきたので、自分の力を全て出したい」と強い意気込みを見せていたのだが、試合は中止に。「まさかこんなことになるとは」U-18時代から過ごす古巣との対戦が延期となり、中断期間では何とも言えない思いを口にした。

　加えてFWは負傷者の復帰とFW西村拓真の加入によって、中断期間以降はチーム内の競争が激化した。そんな中でも必死のアピールを続けていた山田は7月8日の明治安田生命J1リーグ第3節・浦和戦で、J1では自身初となるリーグ戦先発出場を果たした。そして「（赤﨑）秀平君があそこ（左サイド）でボールを持って、早いタイミングでクロスを上げるのは練習でも話し合って分かっていました」と振り返った通り、赤﨑のクロスボールに右足で合わせて、見事にJ1初ゴールも決めた。起用した木山隆之監督も「前半は気負いがありましたが、後半冷静に良い形で試合に入ってゴールまで行けて良かったです」と得点を評価した。

　そして、いよいよ巡ってきた古巣との対戦。今度こそスピードに乗ったドリブル突破や、DFライン背後への抜け出しなど、自分の持ち味を存分に見せる時が来た。ぜひゴールを奪って、高校時代からお世話になったC大阪の前で成長した姿を見せてほしい。