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「V PRESS」

　昨シーズン移籍加入し、6月以降はセンターバックとして強靱なフィジカルコンタクトを武器に、仙台のディフェンスリーダーとして活躍したモザンビーク国籍、DFシマオマテ。サポーター、メディアの選ぶ年間MVPをそれぞれ受賞するなど、見る者に強烈なインパクトを残した。

　仙台での2シーズン目は正式にキャプテンに就任した。試合中も大声で周囲を鼓舞し、先頭に立ってチームを引っ張る姿は、誰から見てもキャプテンにふさわしい。

　そうしたシマオだが、自らのパフォーマンスが称讃されると、必ず謙遜し周囲を立てる。年間MVPを受賞した時も「とてもうれしく、選んでくれたサポーターにもメディアにも感謝したいです。そして、チームメイトがいなければこの賞はいただけなかったので、チームメイトに感謝したいです」と選んだサポーター、メディア、そしてチームメイトを称讃したのだ。周囲の支えがあって良いパフォーマンスが出せていることを忘れない謙虚な姿勢は、人格者そのものだ。そうした態度があったからこそ周囲からの尊敬を集め、キャプテン就任につながったのだろう。

　今シーズン初の公式戦、ルヴァンカップ浦和戦は2-5と敗戦。センターバックとして大量失点に悔しい思いを抱いているのは間違いない。だからこそホームで迎えるリーグ開幕戦にかける思いは非常に強いはずだ。あふれ出るキャプテンシーで、チームを引っ張り、勝利へと導く。