第98回天皇杯全日本サッカー選手権大会 準決勝 モンテディオ山形
第98回天皇杯全日本サッカー選手権大会 準決勝 モンテディオ山形
2018年12月5日(水)19:04 キックオフ ユアテックスタジアム仙台
入場者数 | 16,604人 | 天候 | 晴、無風 | 気温 | 7.7℃ |
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湿度 | 42% | ピッチ | 全面良芝、水含み | 時間 | 90分 |
主審 | 家本 政明 | 副審 | 越智 新次/大塚 晴弘 |
ベガルタ仙台 | 3 | 3 前半 2 0 後半 0 |
2 | モンテディオ山形 |
ポジション | 番号 | 選手 | 選手 | 番号 | ポジション | |
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GK | 1 | シュミット ダニエル | 先発 | 児玉 剛 | 1 | GK |
DF | 13 | 平岡 康裕 | 熊本 雄太 | 23 | DF | |
DF | 27 | 大岩 一貴 | 栗山 直樹 | 3 | DF | |
DF | 6 | 板倉 滉 | 坂井 達弥 | 35 | DF | |
MF | 34 | 椎橋 慧也 | 三鬼 海 | 4 | MF | |
MF | 15 | 矢島 慎也 | 中村 駿 | 17 | MF | |
MF | 29 | 古林 将太 | 安西 海斗 | 20 | MF | |
MF | 23 | 中野 嘉大 | 山田 拓巳 | 6 | MF | |
FW | 16 | 野津田 岳人 | 南 秀仁 | 18 | FW | |
FW | 19 | ジャーメイン良 | 阪野 豊史 | 11 | FW | |
FW | 11 | 石原 直樹 | 小林 成豪 | 16 | FW | |
GK | 21 | 関 憲太郎 | 控え | 櫛引 政敏 | 21 | GK |
DF | 2 | 永戸 勝也 | 松本 怜大 | 19 | DF | |
MF | 10 | リャン ヨンギ | 古部 健太 | 24 | DF | |
MF | 17 | 富田 晋伍 | アルヴァロ ロドリゲス | 8 | MF | |
MF | 40 | 関口 訓充 | 本田 拓也 | 14 | MF | |
FW | 20 | 阿部 拓馬 | 汰木 康也 | 25 | MF | |
FW | 41 | ハーフナー マイク | 中山 仁斗 | 39 | FW |
試合経過(得点、選手交代、警告、退場) | ||
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19 ジャーメイン良 | 14分[得点] | |
15 矢島 慎也 | 18分[得点] | |
32分[得点] | 11 阪野 豊史 | |
13 平岡 康裕 | 36分[得点] | |
38分[警告] | ■ 23 熊本 雄太 | |
44分[得点] | 11 阪野 豊史 | |
■ 15 矢島 慎也 | 47分[警告] | |
62分[交代] | 20 安西 海斗 → 25 汰木 康也 | |
29 古林 将太 → 40 関口 訓充 | 65分[交代] | |
19 ジャーメイン良 → 20 阿部 拓馬 | 70分[交代] | |
72分[交代] | 6 山田 拓巳 → 39 中山 仁斗 | |
15 矢島 慎也 → 17 富田 晋伍 | 72分[交代] | |
82分[交代] | 18 南 秀仁 → 8 アルヴァロ ロドリゲス |
後半 | 前半 | 計 | 計 | 前半 | 後半 | |
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2 | 8 | 10 | シュート | 8 | 2 | 6 |
2 | 3 | 5 | CK | 4 | 0 | 4 |
8 | 10 | 16 | FK | 16 | 8 | 8 |
2 | 0 | 2 | オフサイド | 5 | 2 | 3 |
0 | 0 | 0 | PK | 0 | 0 | 0 |
お疲れさまでした。まずは、準決勝の舞台を、このユアテックスタジアム(仙台)で開催できたことを、非常に、心から嬉しく思っています。この場を借りて、御礼申し上げます。ありがとうございました。
そして平日のナイトゲームにも関わらず、非常に大勢のサポーターに集まってもらいました。リーグ戦ではなかなかこのホームゲームでサポーターに歓喜を届けることはできなかったのですけれども、今シーズン最後のユアスタというところで、サポーターにも喜んでもらえて、非常に嬉しく思います。
ゲームの方は、立ち上がりから我々が意図している攻撃というものを披露することができて、実際にゴールを奪うこともできて、理想をいえば3点目を先に取ってしまえば、もっともっと確実にゲームを進めることができたのかな、とは思っています。
でも、それがなかなかうまくいかないのが、このタイトルがかかった準決勝というゲームと思いますし、ダービーだというところもあると思いますし、終盤に関していえば、点を取りにくる山形さんのパワーと、連戦で少し疲れが見えてきた我々のパワーの差が出てしまったところがあったかな、と思います。
隙もたくさんあったし、詰めも甘かったし、反省するところはたくさんありますけれども、勝ったのは我々です。ダービーに勝って、決勝戦に進めたというところをしっかりと自信にして、あるいは、木山さんがそうとう悔しい顔をしていたので、木山さんをはじめとする山形の皆さんの思いを背負って、初の決勝進出、そこで初のタイトルを獲得すべく、戦いに臨んでいきたいと思います。
■前半の攻撃について、両サイドでウイングバックとシャドーが連係して、裏を突く攻撃を多くできていましたが、その手応えは、3-4-3にした効果もあったと思いますが、狙いはどうでしたか。
皆さんの協力があって、非公開練習をさせてもらって、いろいろな情報を隠させてもらいました。それも御礼申し上げます。ありがとうございます。
おそらく、我々が3-5-2で来るのではないかという予想を、立てていたと思います。山形さんが。それを外す狙いと、あるいはミラーゲームにして、シンプルに相手の5枚の最終ラインの背後を取っていくためには、我々がそこを、逆にミラーを利用してぶつけると。その先にはやはり、どこかで数的有利を作りたいので、ビルドアップで我々がそこからまた立ち位置を変えて、ずらしていくと。
そうなったときに、中央でもコンビネーションを狙いたいのですけれども、シンプルに相手のウイングバックの背後を取りやすいという分析もあったので、そこはもう、徹底して狙いました。かたちも良かったのですが、理想を言えばもっとテンポよくボールを動かして、そこのウイングバックの背後に流しこむボールのクオリティーを高めれば、もっともっと裏を取れてチャンスを作れたと思います。そういう部分ではまだまだ未熟なところがあるな、とは思っています。そこは本当に狙いどおり、特に前半はできたかな、というような感じはしています。
でも実際に、2失点目のシーンでは、その我々が攻撃体制を作ろうとしたところでのミスが出て、ショートカウンターを受けてしまったので、そのあたりは自分たちの立ち位置や、それが取れないときのボールの出しどころをみんなで整理していければ、ああいう失点も減ってくると思います。
■課題の多かったという後半について、選手交代が早めで、特に3人目の富田選手が早かったのですが、それは4点目を取る、というよりはリードを守って逃げ切る方のメッセージを託したのでしょうか。
3人とも、ほぼ皆、アクシデントです。足を攣っている、というようなジェスチャーなどが見受けられたので、本人達はもしかしたらもっとやれたかもしれませんけれども、そのあたりはベンチにいるコーチ陣とトレーナーを含めて、「ちょっと注意深く見ていてくれ」という話をしました。その中で、「ちょっと怪しそうだ」という話があの時間に頻発していたので、ああいったかたちでカードを切らざるを得なかった、というのが正直なところです。
勿論、勝っているままゲームを進めて、残り15分くらいになれば富田を入れてクローズさせるというようなゲームプランは持っていました。でも、あそこまで早い時間で代えざるを得なかったことには誤算もあったのですけれども、それでもしっかりと逃げ切ることができたのは、選手の意思統一ができた部分と、富田を中心にしっかりと、守りの意識をまた高めたことが勝因になったと思うので、よくやってくれたと思います。
■3得点全てにジャーメイン選手がからんでいましたが、終盤にきて調子が上がってきた彼の、どういったところが成長したと感じますか。
今は、調子がいいです。非常に。でも、勿論それも成長なのでしょうけれども、今のチームの中で一番ゴールに向かえますよね。それは、相手にとっての脅威になれる、もともとスピードもありますし、そういうものをシンプルにまわりも生かそうというような狙いが合致してくると、ジャメ(ジャーメイン)の良さも出るのかな、と思います。
足回りの技術的な部分は、飛躍的にここ数ヶ月で改善されました。それは毎日居残りでコーチ陣がつきっきりでやってくれている成果の賜だと思いますけれども、何となくフィーリングをつかめているのではないでしょうか。そういう部分で、まずはその足回りが落ち着くから顔も上がる、相手と駆け引きできる、自分のストロングを発揮できる、そういう好循環が生まれているな、と思います。
今、ロッカーでマイク(ハーフナー)も言っていたのですが、天皇杯は彼がだいぶ点を取って貢献しているので、最後も調子に乗る奴なので、調子に乗せていかせようかと思います。