2018 明治安田J1 第4節 清水エスパルス
お疲れさまでした。清水は仙台から移動すると意外と遠くて、我々もその移動時間には毎年苦労させられてきたのですが、まずは2日前に静岡入りすることを承諾してくれたクラブの支えに感謝したいですし、そういう遠いところまで今日はまたたくさんの仙台のサポーターが来てくれたことに、感謝を申し上げたいと思います。ありがとうございました。
まずは、いつもの日本平と違ったのは、少し風が強かったというところです。それは、後半になってもやまないという予報があったので、前半にしっかり耐えて、後半に、というような考えは選手にも話をしていました。金子君のスーパーシュートがあったので、あれはしょうがないかな、と思っています。ただし、その後に、ちょっと前半の30分過ぎくらいまでは、正直、攻撃でもあまりいい場面は出なかったのですけれども、徐々に選手たちが相手の食いつかせ方とか、背中の取り方とかを分かるようになってきて、前進することができてきました。
ハーフタイムに、それをもう一度しっかり整理すれば、後半にあれだけ押しこめると、チャンスを作れると、追いつけると。これは偶然ではなくて、我々がしっかりと理詰めでサッカーをやっていることの証明かと思います。
ただし、今、選手にも話をしてきたのですけれども、本当に強いチームだったら今日は勝ちきらなければいけません。それができなかったので、やはりあれだけチャンスがあれば逆転したかったですし、しなければいけないゲームだったなと思います。ただし我々も今は、まだまだ発展途上なので、これを我々の伸びしろと思って、中断期間にしっかり整理して、怒濤の15連戦にのぞんでいきたいと思います。
■選手たちが立ち位置を修正してスムーズになっていました。選手たちのピッチの中で解決する能力が上がっているように見えますが、いかがでしょうか。
上がっているのではないでしょうか。前半はこれでいくしかないのかな、とも思っていたのですが、おっしゃったように、選手達自身がしっかり気づいて、そこを修正できたというのは、選手が成長している、チームが成長している証だと思います。
でも、やはり願わくば、もっと早く気づいて、もっと早く我々が前進できるようなかたちができれば、もう少し清水さんの動きを止めることができたかもしれませんし、両面ですね。気づけて良かったというところと、もう少し早く気づけたというところと、両方あると思います。
■後半に野津田選手をボランチに下げた効果は、どのようにあらわれたとみますか。
やはりガク(野津田)からの展開力というものは、ひとつ期待していた部分でもありますし、実際にそれで左右に振る、あるいは途中から出たジャメ(ジャーメイン)とか(西村)拓真を走らせるシーンは、狙いどおりだと思います。
この前のルヴァンカップで、富田を休ませて、いろいろアクシデントもありながら、最後にガクと奥埜がダブルボランチを組んだのですけれども、あれで守備の意識もそうとう高まったと思いますし、セカンドボールを拾えたところも、前回の横浜FM戦の経験があったからかなと思います。
ただし、本人もすごく悔しがったのですけれども、最後にナオ(石原)がボックスの中で落として足を振って、というのは、あれは本人も決めたかったでしょうし、決めてほしかったですよね。それが決まれば、というところは、私ももう少し要求していこうと思います。
■失点場面以外は、風の強い中でも相手のロングボールを今季初めて公式戦で先発から組む3バックが跳ね返しました。彼らの評価をお願いします。
大きな破綻はなかったと思います。初めてといっても、キャンプでこの組み合わせはやっていますし、(金)正也も経験豊富な選手ですから、大きな心配はしていませんでした。やはりあれだけ長いボールが増えれば正也の高さというものも当然生きますし、何よりチャレンジとカバーが明確になっていたというところはさすがだな、と思います。
我々が追いついてから、少し清水さんも攻勢に出て、若干攻めこまれるようなところもありましたけれども、慌てることなく対処してくれましたし、危なげないいい関係性を作りながらの守備をしてくれたと思います。