2017JリーグYBCルヴァンカップ ノックアウトステージ 準々決勝 第1戦 鹿島アントラーズ
お疲れさまでした。平日のナイトゲームに、途中で雨も降りましたけれども、そのような環境で6000人以上のサポーターに集まっていただきました。本当に、ありがとうございます。
ベターな前半の90分だったと思います。ただし、我々にとってベストではない、と。間違いなく鹿島さんは多くの修正をしてくるでしょうし、相当なパワーを持って後半の90分に挑んでくると思うので、決してそれを受けることなく、また、我々はそれを上回るような修正と回復力をしっかり見せて、残りの、後半の90分にのぞんでいきたいと思います。
■明治安田J1リーグでの対戦と今回との違いは、どこにあったのでしょうか。
細かいことを話してしまうと、すみません、後半の90分があるので、多くのことは控えさせてください。ただし、いろいろな狙いを持ってこの3日間で準備をしてきて、その狙いをしっかりと選手は表現してくれたと思います。
ただ、先程も申し上げたように、ベストではないので、残りの90分しっかりと気を引き締めなければいけないと思います。
■野沢選手の先発起用を決断した理由と、いつ決めたかを教えてください。
まずは、クリス(クリスラン)が負傷を抱えていると。梁(勇基)が代表招集でいない、(野津田)岳人は前所属のチームで(今大会に)出場している関係で出られない、と。1トップ2シャドーの三枚がかけている状況で、それをどうやって乗り切ろうかという考えをしたときに、(野沢)拓也の起用というものが、ひとつのアイディアとして浮かびました。
あとは、百戦練磨の人間ですから、この1stレグ、2ndレグという戦い方も知っているでしょうし、古巣相手というところで気持ちも入るでしょうし、そういうものに大きな期待を寄せて、起用することを決めました。
実際は、アイディアとして浮かんだのは、札幌から帰ってくる飛行機のあたりですけれども、最終的に決断をしたのは今朝です。でも、大方、いろいろなゲームプランを考えた時に、拓也の起用というものは、頭の中にあったので、実際に今日の試合前のミーティングで本人に伝えたところ、本人も相当びっくりはしていたのですけれども、それでもあのくらいのパフォーマンスをしてくれるのは、さすがだなと思いました。
ただ、今、拓也も全体に話してくれたのですが、「鹿島は間違いなく、修正してくる。これで気を緩めるな」と言ってくれたので、彼のそういった経験値、あるいはパワーを次も期待して、残りの90分につなげていきたいと思います。
■前の三人がプレッシャーを本当によくかけていたと思いますが、前線からのディフェンスの手応えはいかがでしょうか。
いい狙いを持って、しっかり表現してくれたと思います。それが今日のゲームの一つのポイントでしたので、いい距離感といいタイミングでプレッシャーをかけてくれたのかなと思います。
ただし、それが90分続くことはない、と。では、そうなったときにどうしようといったところの善後策もしっかりとやれていましたから、そこは成功体験として1つ持てるのかな、という気はしています。
ただ、何度も言うように、間違いなく鹿島さんは修正してきますから、それに対するまた我々の策、上回るものを、次に向けて準備していきたいと思います。
■セットプレーから2点を取りましたが、今日のセットプレーではどのあたりが良かったのでしょうか。
まずは、リスタートは、キッカーの質、ボールの質、で大方決まるだろう、と。あとは、中に入る人間がそれを信じて、どれくらい思い切って入れるかというところだと思うのです。
そして、細かいところはコーチングスタッフが本当に日々分析をしてくれて、相手のウィーク(ポイント)や我々の狙いをすり合わせて、トレーニングで落としこんでいます。1点目は野沢のボールなのですけれども、やはり拓也はフリーで蹴らせればほぼここというところにボールを落としてくれるので、あとはそこに対して中の人間がいかにマーカーを振り切っては入れるか、だと。
そこの相乗効果として、タマ(三田)も、今はボールの質が上がってきていると思います。たとえば岳人が入ってきて一緒に蹴ることで、タマ自身も非常に気づきがあるでしょうし、キッカーは譲らないというような思いもあるでしょうし、そういった相乗効果も、拓也も含めてあったのかなという気がしています。
ただ、何度も言うように、鹿島さんはそこを修正してきますから、そこを上回るものをこの3日で準備していきたいと思います。