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試合日程/結果

2016 Jリーグヤマザキナビスコカップ 第2節 柏レイソル

<渡邉晋監督記者会見>

 お疲れさまでした。まずは、関東の柏まで大勢駆けつけてくれたサポーターに、感謝を申し上げます。本当にありがとうございました。
 (前節の)新潟戦同様、本当に押される時間が長かったのですけれども、しっかりとした守備のオーガナイズが、大きく破綻することなく90分プラスアディショナルタイム、守りきることができたのかなと思っています。
 柏さんのやりたいことというものはしっかり把握していましたので、その準備もしてきましたし、前半も効果的にボールを奪えていたとは思います。ただし、奪った先にどこにつけるのか、そこで少しミスが出てしまっていたので、これは間違いなく我々の課題になるなとは感じていました。だからそこをしっかりとまずはつけること、それから自分達がボールを握ろうと判断したときに、もっともっと早くサポートを取ること、ボールをシンプルに、スピーディーに動かすこと、そのあたりはキャンプからずっとトライしてきていることですので、そういった部分をさらに研ぎ澄ませ、これからのリーグ戦につなげていきたいと思います。

■ 後半20分、水野選手が入るときに指示したことについて教えてください。

 まずは守備の部分で、相手の左のサイドバックの輪湖選手が高い位置を取ることに対しては、「ちょっと競走になるかもしれないけれどついてこよう」という話はしました。
 ただし、取った先で、先程も申し上げたとおり、ちょっと我々におさめどころがなかったものですから、戦況を見る限り、2トップの前、あるいはサイドハーフの前といったところでひとつおさめられるだろうというところがあったので、(水野)晃樹には、「そこでひとつおさめて起点を作ってくれ」という話はしていました。
 そうすると、相手のサイドバックが出てきてくれている分、前には広大なスペースがありますから、そこに対してはしかけてくれと。彼のストロングであるクロスは我々にとっても武器になるので、積極的に流しこんでくれという話をしていました。
 本当に、途中出場という難しいタイミングだったと思うんですけれども、経験豊富な選手らしく非常にチームを締めてくれましたし、得点にもからんでくれましたし、素晴らしい働きだったと思います。

■ これでヤマザキナビスコカップ2連勝ということで、グループの首位につけています。その感想と、今回のナビスコカップで、チームとしてどのような意義や思いをこめて戦っているのかを、教えてください。

 今日、選手にも話をしたのですけれども、(明治安田J1 1stステージ第4節)名古屋戦の敗戦の後にナビスコカップがあったというタイミングは、我々としては切り替えることに対してすごくポジティブな要素だったなと思いました。「新しい大会が始まるということで、名古屋戦はさっぱり忘れよう」といったところでリスタートできたので、そういった意味では、我々にとっていいタイミングでこのナビスコカップが来てくれたと思っています。
 ただし、ナビスコカップが2試合終わって、勝点6を取れましたけれども、先々にいくつ取れたらグループステージを突破できる、ということは、もう少し先に考えたいと思います。今必要なのは、リーグ戦とナビスコカップと、公式戦が続く中で、やはり連勝したいというものがありました。勝ち、負け、勝ち、負けをずっと繰り返している中で、今日ひとつまた負けてしまって次の広島戦を迎えるのか、あるいはアウェイですけれども、しっかり勝ちきることで勢いと弾みをつけて広島に乗りこむのか、それは大きな違いがあるというような話を今日のミーティングで選手にもしましたので、選手はそれに対して本当に真摯に取り組んでくれたと思いますし、間違いなく、今日の勝ちで、我々にとっては勢いと自信がもたらされたと思っています。

■ 苦しい時間帯に主将(富田)が点を取ってくれました。彼の働きと評価を教えてください。

 守備でボールを刈るところ、奪いきるところは、さすがだなというところを90分をとおして見せてくれていたと思います。流れの中であそこまで出ていってくれたことは、今年にどんどん後方から攻撃に加勢していこうという話をしていて、それはボランチもそうですし、サイドバックもそうですし、実際に明治安田J1リーグ戦の開幕戦で横浜FMを相手に相方のタマ(三田)がああいった形で加勢してゴールを決めたことが、もしかしたら(富田)晋伍にとっても刺激になったのかなと思いました。
 本当に冷静に流しこんでくれたと思いますし、多分昨年はリーグ戦でゴールはなかったと思うのですけれども、早々にこうやってゴールを決めてくれたので、また攻撃に意欲をしっかり持ってくれればな、と思います。
 ただし、今、ロッカールームでも彼が「もっともっと我々にはやらなければいけないことがたくさんある。しっかりそういうものを修正して前に進もう」と言ってくれたので、本当に頼もしいキャプテンになってくれましたし、これに満足することなく、また次に向かっていい準備をしてくれればと思います。