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試合日程/結果

2016 明治安田J1 2nd 第7節 鹿島アントラーズ

<渡邉晋監督記者会見>

 お疲れさまでした。1200人から1500人くらいでしょうか、ベガルタ仙台のサポーターがこのカシマスタジアムに集結してくれたと聞いています。本当にいつもここでは、スタンドが近いということもありますし、ホームの雰囲気のような空気感を作り出してくれて、非常に嬉しく思います。そのサポーターに、十数年ぶりでしょうか、カシマスタジアムでの勝利というものを届けることができて、非常に嬉しく思います。ありがとうございました。
 今日のゲームを迎えるにあたって、選手には二つの話をしました。
 一つは、3月12日、1stステージの我々のゲームの再現をしよう、と。我々にとって非常に意義のある日で、本当に選手が魂のこもったプレーをしてくれました。それを一度ではなくて、このアウェイの鹿島の地でもぜひやってやろう、という話をしました。
 そしてもう一つは、ちょうど一年前、8月16日に、ここカシマスタジアムで、我々は2-3の逆転負けを喫しました。あのゲームを受けて、私の中で、やはり我々は守り一辺倒だけではなくて、もっと攻撃のことを考えなければいけない、トレーニングしなければいけない、フォーカスしなければいけないという思いから、今のスタイルを築き始めていて、ちょうど一年経った今日に、我々が鹿島さんを相手に何ができるのか、というものを示してやろうじゃないかということを選手に伝えました。
 もちろん、ゲームを見れば、非常に押しこまれる時間も長かったですし、実際に耐え忍ぶ展開というものに終始したと思うのですけれども、やはり我々が攻撃においてどのようなトライをしているのか、そして攻撃に移ったときにどのようなものができるのかということをトレーニングしてきて、あるいは選手の中でイメージがあったからこそ、あのような粘り強い守りにつながったと私は思っています。
 アクシデントの交代が相次いで、急な途中出場というものもありましたけれども、間違いなく選手の総合力で、あるいはチームの総合力で勝ち取った勝点3だと思っています。
 またこれを一つだけで終わらせることなく、また次の試合というものにしっかり突き進んでいきたいと思います。

■ 14年ぶりのアウェイでの鹿島戦の勝利で、その試合(2002年J1 1stステージ第5節)では監督が選手として出場していました。今日の勝利と、当時の選手としての一勝と、どちらが嬉しいでしょうか。

 当時は、確か終わってからバスで仙台へ帰ったのですけれども、その中でも気持ち悪くなるくらいの疲労感がありました。今日は帰りが東京までなので、多少はゆっくりできるかなと思っています。
 本当に、なかなかカシマスタジアムで勝てない時期が続きましたし、それを私自身もクラブといっしょに歴史を見てきて、悔しい思いばかりをしてきたのですが、本当に楽な展開はありませんし、ましてや1stステージのチャンピオンですから、しっかりとオーガナイズして、あるいはコンパクトにして戦わなければいけない、というものがあったと思います。
 本当に、それを支える選手のハードワークと気迫というものが間違いなくありましたから、今、ロッカーで選手に「ありがとう」と伝えました。やはりあれだけの思いを持ってやってくれると、結果だけではなくて、いろいろな人に思いが伝わるのかなという思いもしましたし、本当にこの久しぶりのカシマスタジアムでの勝利というものを、東京までの一時間くらいでゆっくり味わいたいと思います。

■ DFが負傷するというアクシデントにも見舞われながら、無失点でした。守備の評価をお願いします。

 やはり、夏場の戦いというものは、意識はしています。理想をいえば前からどんどんプレッシャーをかけて、相手陣内でボールをかっさらって、そのまま相手のゴールに突き進むというようなことが、我々の戦術ですし、優先順位として一番にあるのですけれども、それを頭からやり続けると、最後には消耗してしまうと。となれば、それができなかったときにいかにして自陣で手堅く守るのか、あるいは人数をかけて守るのか、というものは、チームの狙いとしてしっかり共有できたと思います。そこらへんの、メリハリと割り切りといったものが非常にしっかり整理できたのかなという感じはしています。
 だからこそ、(藤村)慶太が左サイドバックで出ても、あるいは茂木が久しぶりに出場しても、チームとして崩れることなく、しっかりと締まったゲームができたと思いますし、それが一年かけてのチームの成長の証なのかなと思いました。

■ 最初の二人の交代は(負傷による)アクシデントでしたが、三人目で梁選手に代えて茂木選手をサイドハーフで投入した意図を教えてください。

 アクシデントです。(梁が)不具合を訴えました。
 今、非常に茂木の調子が良く、今年は本当にいろいろなポジションを彼にはやらせてしまっていて、キャンプのときには人がいないのでセンターバックもやりましたしサイドバックもやりましたし、本来のボランチ、それからサイドハーフもやっていたなかで、非常に今、どのポジションでトレーニングしても、あるいは練習試合をしても、意欲的にやっているところがあります。
 もしかしたらサイドハーフでの登場というものも、本当に久しぶりだったかと思うのですけれども、そのポジションの適正というよりも、今持っている彼のエネルギーというものを、ぜひ使いたいという思いで、彼をあのポジションで起用しました。

■ 負傷した三人の選手の現状を教えてください。

 平岡は足首を捻りました。石川と梁はおそらく筋肉系のトラブルだと思います。でも、ちゃんと診断をしないと何とも言えないので、全治が短いことを願います。