2016 明治安田J1 2nd 第2節 ガンバ大阪
お疲れさまでした。「素晴らしいスタジアムで試合ができることの喜びであるとか、選手として味わえる醍醐味とか、そういったことを我々のモチベーションにして、ゲームにのぞもう」というような話を選手にはしました。
間違いなくこういう素晴らしいスタジアムの雰囲気をさらに素晴らしくしてくれたのは、我々のサポーターの大きな力だったと思いますし、遠い大阪まで来ていただいたサポーターにも感謝を申し上げます。
1-3までいったということも、結果としてはあるのですけれども、果たしてそこまで差を開かれなければいけなかったのかという悔しい思いと、認めなければいけないという重いが交錯しています。失点に関していうと、先制点を取られたところも時間帯として早かったですし、おそらくG大阪さんのファーストシュートだったと思いましたけれども、ちょっと容易く点を与えてしまったかな、という感じがしています。
しっかりと後半に、0-1のままで推移することがまず大事だと、これ以上の失点は避けなければいけないと。そうすれば我々の時間も増えてくるし、押しこめる時間も増えてくるから、その中でしっかりゴールを陥れようと言って、後半に送り出しました。
同点に追いつけたところまでは、選手の頑張りは素晴らしかったと思います。ただし、その後の2失点は、人も揃っているのに、ちょっと容易く与えてしまったという感じがしています。最後の際の部分で、我々が防ぎきれなかったところ、決めきれなかったところでこのスコアの差が出てしまったと思いますので、そういう部分はしっかりとトレーニングの中で厳しさを持って、激しさを持って、取り組んで克服していきたいと思います。
■ 「決めきれなかった」とのことですが、何が足りなかったのでしょうか。
あのチャンスの数で入れることができなかったのであれば、もっともっとチャンスを増やさなければいけないと思いますし、G大阪さんのゴール前が非常に密集していて固くなるというのは、分析としてありましたから、いかにしてそれをおびき出すか、という作業は当然必要になってくるだろう、ということはあります。
ただ、あとは、先に取られてしまうと、どうしても堅い守備がなおさら堅くなるというのは常ですから、そういうような状況を作り出してしまったということが、ひとつ難しさを増してしまった大きな要因のひとつかな、という気がしています。
ここ数試合は失点も重なっていますけれども、先に取られるというかたちで追いかける展開が続くと、どうしても主導権を握られることが多くなりますから、必ずしも我々が押しこんでいるからといって、それが我々の主導権かというとそうでもないこともたくさんあると思いますので、まずはしっかりと、先に取られないようなバランス、オーガナイズでゲームを進めること。その先に0-0であればもう少しスペースが空く場所と時間というものが作れると思いますので、そういったところは必要かと思っています。
■ 後半30分頃に落ち着かない時間が続いた中で、一人目の交代として菅井選手を右サイドバックに入れた理由を教えてください。
いろいろ、どこを変えて圧力を我々が増していくか考えていたのですが、ちょっとピッチの中から少し不具合を訴えている選手がいるという話がトレーナーを通してきたので、そこはひとつ静観しなければいけないかなという思いがありました。
そういうものがなければもう少し早いタイミングで交代をして、もう一度我々の主導権を握り返すということも必要だったと思います。ひとつ、菅井をあそこで一枚目で切ったのは、相手のボックスに入っていくかたちとして、右サイドで菅井の特徴を生かせるようなかたちが、この先にまた作り出せるのではないかと思っていました。
ちょっとオープンな展開が続いていたので、パワーを持って後ろから出ていく、あるいはしっかりと戻るといったところの作業も必要だと思いますし、そのような攻守の狙いがあって、一枚目の(交代は)菅井、というかたちにしました。
■ 結果的に3試合連続の3失点になっているのですが、守備陣のテコ入れで考えていることはありますか。
次に向けて中三日しかないのですが、常日頃から選手には、「しっかりとした競争の中でポジションを考える」という話はしていますので、当然結果が出なければ何らかの手を施すということを、私のアイディアの一つとして持っているつもりではいます。
今、選手にも言ってきたのですが、「短いインターバルの間で、しっかりとメンタル的にもフィジカル的にもリカバリーをして、もう一度ファイティングポーズをとって前に進むことが大事だ」という話をして、もちろん失点のしかたとか、もう少し際で守り切ることだとか、そういったものを、守備陣だけでなく、チーム全体として短い時間でしっかりと取り戻さなければいけないと思います。その中でトレーニングをして、状態のいい選手、またはパワーのみなぎっている選手といったものを、今まで通り、しっかりした競争の中でピッチに送り出したいと思います。