＜渡邉晋監督記者会見＞

　お疲れさまでした。平日のナイトゲームに、遠い広島まで大勢のサポーターの方々に集まっていただいたことに感謝を申し上げます。ありがとうございました。
　月が変わって、明治安田J1リーグ戦が再開したというところで、前年王者の広島さんに対して、Jリーグヤマザキナビスコカップ2連勝の勢いを持ってぶつかっていこう、という話をしました。
　前半はちょっと、「行ったり来たり」というシチュエーションが多くなってしまい、意図的に少しゲームを落ち着かせる必要があるかなと思っていたのですが、前半の途中からは選手もそれを感じてやってくれていたと思います。それを乗り越えた後の後半の頭で、ちょっと微妙な判定だったとは思うのですけれども、相手にサイドのところでスピードアップをさせてしまったという、その前の段階の部分が少し反省点かな、という気がしています。
　0-2になった後は、我々もリスクを冒して攻めようというような意思を表示するために早めに選手を交代しましたし、また、今は選手全員が非常にいい状態でスタンバイしてくれているので、そこは思い切ってベンチにいる選手を入れたつもりです。
　結果的に、0-3というスコアは反省しなければいけませんが、攻撃のかたちだとか、実際にゴールマウスを陥れるようなシーンというのは後半も作り出せたと思いますので、そのあたりはまた、我々のスタイルのひとつとして磨き上げたいと思いますし、守備の部分ではしっかり反省をして、また（リーグ戦とカップ戦の）連戦ですので、パワーを溜めて次にのぞみたいと思います。

■ PKを与えてピーター・ウタカ選手に得点されてから集中の糸が切れた印象があるのですが、監督から見た今日の守備面の印象を教えてください。

　集中力が切れたという認識はしていません。1点を取られた後の状況ですけれども、少しコンパクトさを失っていたかなというところはあると思います。ただし、それは集中力の欠如かというと、私はそういうふうには思いません。
　1点を失ったことで、ちょっと取りに行きたいというような選手と、もう一回しっかりとブロックを組もうという選手と、そこの意思統一は、若干のずれがあったとは思います。その若干のずれを付いてくる広島さんの実力というものも、今日のゲームでは思い知らされました。
　ただし、その後は、0-2になってからは、我々はある程度リスクを冒して攻撃に出ていきましたし、そのあたりは流れからいって致し方ない部分はあるかなという感じはしています。
　逆に言うと、0-3になる前に1-2にしなければいけないとか、0-3になってからでも1-3、2-3、3-3にしなければいけない、というようなゲーム展開だと思いました。