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試合日程/結果

2015 明治安田J1 1st 第12節 アルビレックス新潟

<渡邉晋監督記者会見>

<総括>
 お疲れさまでした。まずは、アウェイの新潟に大勢のサポーターが駆けつけてくれました。本当に、心から、感謝を申し上げたいと思います。アウェイでなかなか勝てない日が続いていました。リーグ戦でも、連敗を喫する中、なかなか勝てない日が続く中で、それでも試合前から我々の背中を後押しするようなサポーターの大声援を耳にすることができました。ようやく彼らと勝点3を喜び合えることを、非常に嬉しく思っています。
 新潟さんとやるときは、新潟さんのアグレッシブさの前に我々は苦戦していたのですが、それに対する準備というものをこの一週間でやることができました。それをゲームの立ち上がりに発揮することができて、先手を取れたこと、その後に押しこまれる時間もありましたけれども、それも我々のコントロール下にあるという中で、しのぎながらカウンターでもうひと押し、ふた押しするといったところで、理想的なゲーム運びができたのではないかと思っています。
 しかしながらピンチもありましたし、決めきれるチャンスもありましたし、勝って浮かれずに、また脇を締めて、今までに失った分を挽回すべく、これから残りのゲームを戦っていきたいと思っています。

■2ゴールを含め、奥埜選手の評価をお願いします。
 前節の浦和戦でようやく、J1での初ゴールを決めることができました。彼の特長を考えると、適正なポジションがどこなのか、といったところは、私自身も考えていましたし、本人とも話をしていたのですが、もしかしたら今日のポジションではない、これまでやっていたフォワード、もしくはトップ下といったところが、彼の生きる場所なのかなという感じはしています。
 しかしながら、前節の浦和戦で、途中交代で入ったところからチームの流れを変えることができましたし、奥埜らしさもサイドハーフの中で発揮することもできましたし、新潟相手にもやってみようよという話の中で、非常にゴールに向かう姿勢、それから守備における献身性、両面で力を発揮してくれたと思っています。
 本当に、これからもっともっと質を上げてパワーをつけて、仙台の中心をになっていくような選手にもっともっと成長してほしいと思っています。

■前半の途中にサイドバックとセンターバックの間を狙われるシーンがあったのですが、後半には隙を見せなくなりました。ハーフタイムにはその部分についても指示を出されたのでしょうか。
 そこを使われる前の段階として、自分達がブロックを組んだところからどうやってかかろうか、そしてかかった先に与えてしまうスペースがどこなのか、それにともなって最終的に、今おっしゃったようなスペースが空いて、ピンチを招いてしまうところがありました。
 そこを修正する話はハーフタイムでして、やはり前から、ブロックを組みながらも隙をうかがって、ボールを奪いにいこうとするところで、若干前と後ろとの誤差があって、前は行っているのだけれども、後ろが行ききれない。そういったところで少しバイタルエリアを使われてしまったかな、といったところはあります。
 それをハーフタイムで修正するべく、隙があれば当然行くけれども、そこに対するチャレンジとカバーをしっかりしましょうと。2トップとボランチ、その4枚に関しては、底を徹底しようという話をして、後半を迎えることができました。
 それでも修正できなければシステムを変えるなどといったアイディアもあったのですけれども、選手とも話をしながら、4-4-2のままいってバランスよくやれているというところは、後半のゲーム中でもコミュニケーションは取れていました。選手の対応力の素晴らしさに感謝したいと思っています。

■「新潟戦に対する準備」として具体的なところと、キム・ミンテ選手に対する評価を教えてください。
 全部ここで話をしてしまうと、また次に対戦があるので、対策を練られてしまうので、言える範囲ですけれども、人にかかってくる守備というのが新潟さんの特長で、そこでボールを奪って前に出ていく推進力というものがストロングだと認識しています。それに対して我々の準備が遅ければ、当然引っかかることが多くなり、今までの対戦ではそうやって後手を踏んできたと思うのですけれども、いかに早く準備をするか、そして来た重心を取るために、受け手と出し手がどういったタイミングでボールを引き出すか、あるいは出すかといったところのトレーニングを今週の一週間でして、そういった狙いをゲームの中で発揮することができたと思っています。
 もちろん、すべてがうまくいったとは思っていませんけれども、そういったところで先手を取れるシーンはあったのかなと考えています。
(キム・)ミンテに関してですけれども、前節の浦和戦で90分しっかりやりきれたこと、ゴールも挙げられましたし、ようやくチームの一員になれたという自信になったと思います。しかしながら前節の浦和戦で守備のバランス、それはチーム全体とボランチに課したタスクといったところで、今回は少し前回とは違うような役割があったのですけれども、そのへんをしっかり整理するなかで、バランスを取ってくれたのではないかと思っています。
 しかしながら先程の話にもあったとおり、前半のバイタルエリアを使われたシーンというのは、ミンテと(富田)晋伍のバランスの部分でもっともっと解消できたと思っていますので、そのあたりをもう一度この一週間で修正できれば、もっともっと手堅く守って、そこから前に出ていくパワーを持てるのではないかと思っています。

■アウェイで久しぶりに勝った気持ちを教えてください。
 本当に、どんな場所でも沢山のサポーターが来てくれて、そのサポーターに勝点3を届けることができなかったことを申し訳なく思っていました。一年以上かかってしまって、遅くなってしまいましたけれども、ようやくひとつ勝ったことで、これから我々はまた新たな一歩を踏み出したいと思っていますし、またどんなときでも、どんな場所でも、サポーターには強烈な後押しをしていただきたいと思っています。