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試合日程/結果

2014 J1 第34節 サンフレッチェ広島

<渡邉晋監督記者会見>

<総括>
 お疲れ様でした。まずは遠い広島まで大勢のサポーターが駆けつけてくれたことに、感謝を申し上げます。
 今日の試合に限らず、一年間を通して、ホーム戦、それからアウェイ戦も、各地に大勢のサポーターが駆けつけて、我々を後押ししてくれました。その思いに応えることができずに、今は本当に悔しい思いと、申し訳ない思いでいっぱいです。
 今日のゲームにあたって、今週一週間に非常に良い準備ができていたと私は感じていました。前節でJ1残留という、目標ではないのですが、最低限のノルマを達成したあとも気持ちを切らさず、前向きに練習に取り組んでくれていました。
 ただ、それが今日のゲームに関しては、どうしてもそのパワーを出し尽くすことができなかったということが、私自身のマネージメントの部分での反省でもありますし、選手も一人ひとりがその部分も反省してもらいたいというふうに感じています。
 やはり、今までやれていたアグレッシブさであったり、切り替えの速さであったり、走力で上回ることであったり、戦ううえでの最低限の部分を表現しないと、やはりどうしてもゲームとして後手を踏んでしまうということは、十二分に、私もそうですし、選手も感じたことだと思います。
 ただ、そうは言っても0-0の膠着状態が長く続けばもっと我々にもチャンスがあったと思うのですけれども、失点のしかたもつまらないミスからでしたし、その後の2失点目も早かったですし、そういったところは十二分に反省をして、なんとか来年以降のベガルタの発展につなげていければと思います。

■監督はシーズンの途中から指揮を執られましたが、今年の14位という成績についてはどのように感じていますか。
 まったく満足できる成績ではないということは私自身もそうですし、選手も一人ひとりそう感じていると思います。J1残留という最低限のノルマを果たしましたけれども、もっともっと上を目指すべきチームだと思いますし、これが我々の目標ではないと感じています。
 そのなかでも、本当に選手が、未熟な私についてきてくれて、何とか来年もJ1で戦えるという舞台を勝ち取ってくれたというのは、選手の頑張りですし、サポーターの後押しですし、そういった部分には私は感謝する思いしかありません。
 途中から率いたとはいえ、30試合近く私は指揮をさせてもらったので、そのなかでのこの成績というのは、私にも責任がありますし、何が良くて何が悪かったのかというのはしっかり分析して反省しながら、しっかり来季以降につなげていきたいと思います。

■柳沢選手の投入は失点してからですが、準備は0-0の段階でした。雪などイレギュラーなことはありましたが、0-0の膠着状態で一人目の交代として柳沢選手を投入したのはプラン通りだったのでしょうか。
 引退をするから彼を出す、ということはまったく考えていませんでした。そういう話はヤナギ(柳沢)本人と話をしていましたし、とにかく勝つための采配をしてくれということを彼も言っていました。私もそういうことがベストだろうという判断をしていました。 
 プラン通りというか予定通りという感じで彼を出したつもりはありません。ゲームの中で、おさめどころがどこなのかということ、ボールを奪った後にどういったところに運べば効果的なのかというところを考えた時に、あの時間帯にヤナギが入ればもっともっと我々のカウンターアタックというものも効いただろうし、パワーを出すこともできただろうといったところでの準備でした。
 本当に、その前に失点してしまったのは誤算だったのですが、あれが0-0のままでいって、ヤナギが入ってもっともっとゲームを落ち着かせることができれば良かったかなというのが、今の感想です。

■これで柳沢選手が19年のキャリアを終えました。あらためて、試合を終え、彼にかけたい言葉はありますか。
 私個人的には、彼が仙台に在籍していた期間しか一緒のチームで関わることはできませんでした。ただ、その中で彼が、ベガルタ仙台というクラブにもたらしたもの、または仙台、宮城、東北という地域にもたらしたものの大きさは計り知れないと思います。
 「それが何なのか」と言われると、本当にひとつやふたつではないので、ここで話をし出したらおそらく20分、30分とかかってしまうと思いますけれども、それは一人ひとりがどれくらい感じることができるかが、今後に大事になってくると思います。いろんなことを彼がもたらしてくれて、それが自分の身に置き換えたときに、その経験、彼の落としてくれたものが何だったのか、何が必要なのかということが、今度は我々が真剣になって考えなければいけませんし、それで次に何か我々がもたらすことが、ヤナギに対しての感謝の気持ちというか、彼の功績に報いることだと私は感じています。
 この先にヤナギがまた日本サッカーの発展に尽力してくれると思いますし、いちサッカー人としていろいろなかたちで仙台という街とクラブに貢献してくれることを私も願っています。その中で、また一緒に何かを成し遂げることをできればいいなと思いますし、本当に、まずひとつは「お疲れさま」ということと、「これからもぜひ日本サッカーの発展のために頑張ってほしい」という言葉です。